トライローグ主催のラーニングバーを今年は12月6日(金)に開催します。
「ラーニングバー」とは、立教大学で組織行動論、経営学習論を研究されている中原先生が提唱する、組織を超えた「大人のための学びの場」です。今年も、前半のダイアローグ・セッションでは、テーマにもとづく対話を通して2019年をふりかえり、後半のバー・セッションでは、お酒と食事を交えて参加者同士の対話をさらに深めていきます。
今年は「”対話とは”~新しい関係性を構築すること~」と題して、今年10月に出版された『他者と働く』~「わかりあえなさ」から始める組織論~(宇田川元一著)を紐解き、対話についてあらためて考えていきます。
”ダイバーシティ”という言葉が定着し、多様性があることの重要性は認識されてきていますが、それぞれの違いを超えて分かりあうところまでは、実際は進んでいないのが現状ではないでしょうか。『他者と働く』の中で、筆者の宇田川元一先生は対話を「新しい関係性を構築すること」と定義し、対話のプロセスを「溝に橋を架ける」というメタファーを使って以下のように解説しています。
1.準備「溝に気づく」
相手と自分のナラティヴに溝があることに気づく
2.観察「溝の向こうを眺める」
相手の言動や状況を見聞きし、溝の位置や相手のナラティブを探る
3.解釈「溝を渡り橋を設計する」
溝を飛び越えて、橋がかけられそうな場所や架け方を探る
4.介入「溝に橋を架ける」
実際に行動することで、橋(新しい関係性)を築く
また、対話をしているつもりで、対話になっていない状況を対話の中で陥りやすい罠として以下の5つのことを挙げられています。
1.気づくと迎合になっている
2.相手への押し付けになっている
3.相手となれ合いになる
4.他の集団から孤立する
5.結果が出ずに徒労感に支配される
今年のラーニングバーでは、常日頃対話の大切さを伝えている我々こそが、再度”対話”について紐解き、参加者の皆さんと一緒に考えていきたいなと思います。
日時:12月6日(金) 開場18:30 開始19:00
場所:ヨカラボ天神(福岡市中央区大名2-9-35 トウセン天神ビル9F)
プログラム:第一部:ダイアローグセッション(19:00~21:00)
第二部:バーセッション(21:00~22:30@炭寅天神店)
参加費:5,000円(飲食代込み)